中高生のための家庭学習教材比較

中学生・高校生の家庭学習教材を比較しています。実際に使用した体験談や情報もお届けします。進研ゼミ・Z会・天神・英語教材などの情報が満載です。

■ 英語教材の評価(高校生用)

【取り上げた教材】
 本サイトで取り上げた英語教材は高校生を対象とした英語(英会話)の家庭学習教材です。英語教材にはTOEIC対策や社会人向けのビジネス英語用の教材が数多くありますが、その中でも定期テストや大学受験対策にも使える教材を評価してみます。

 本サイトで取り上げた教材は以下のとおりです。

 ・英辞郎 on the WEB Pro
 ・イングリッシュアドベンチャー
 ・YouCanSpeak-α
 ・英語学習塾 六単塾
 ・スタディサプリENGLISH
 ・スピードラーニング
 ・ロゼッタストーン
 ・ひたすら英文法
 ・ゼロからはじめる英文法トレーニング

 本サイトで紹介した教材は大きく分けて2つに分類できます。
 1つはリスニング用教材。
 2つ目は単語・文法などの知識習得用教材。

 最終的には英語力を強化するという目的はいずれの教材も一緒ですが、英語力強化へのアプローチ方法が異なります。そこで2つの分類ごとにその内容と効果について比較・評価してみることにします。

【教材の内容と効果の比較(リスニング用教材)】
最近ではセンター試験においてもリスニングが導入されましたし、来年から完全実施になる新学習指導要領においても「コミュニケーション英語」「英語表現」「英語会話」という科目を設置し、使える英語の習得に重点が置かれるようになっています。

このような背景から今後はますますリスニングを含めた会話能力、正しく聞き取って適切に対応する能力が求められます。つまり、これまでは高校で学ぶ英語と社会で通用する英語は別物といった感じでしたが、高校で学ぶ英語もより実践的になってくるということです。

そこで本サイトで取り上げた教材がYouCanSpeak-α、スピードラーニング、イングリッシュアドベンチャー、ロゼッタストーンです。いずれも英語教材の中ではかなりの知名度があるものばかりです。

YouCanSpeak-αは英語の発音に焦点を絞ったeラーニングプログラムで、Webを使って勉強します。ゲーム感覚で楽しく学ぶしくみになっており、プログラムに従って○×ゲーム的学びを続けるうちに、知らず知らずの間に聞き取れるようになるという教材です。こちらはスピードラーニングと違って能動的に聞き取るという訓練をするので、リスニングの上達を実感しやすいと思います。

スピードラーニングは聞き流すだけで英会話が身につくというリスニングに特化した教材です。4秒程度の英文が流れた後に日本語訳が続くという形式の進め方が特徴です。

イングリッシュアドベンチャーは「外国語を覚える基本は暗記。できるだけボキャブラリーを増やし、生きた形で丸暗記するのがマスターへの近道」という考えを基に作られている教材で、テキストでリーディング、付属のCDでリスニングを勉強するというオーソドックスな進め方が特徴です。

ロゼッタストーンは英語を目(写真)・耳(リスニング)・口(スピーキング・発音)を通して様々な感覚を複合させて学習するパソコン教材で、総合的な感覚での学習は脳を刺激し、暗記しようとしなくても自然に文法・単語や会話のフレーズが覚えられ、音声認識も向上できるという内容が特徴です。

高校生に求められる英語能力として新学習指導要領における目標には「外国語を通じて,言語や文化に対する理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を養う」とあります。

 つまり、日常会話や簡単な説明文など正しく聞き取って適切な対応ができるようになることが目標という観点から、高校生の英語学習として不足気味なリスニングの訓練になる教材で内容も高校生で十分理解できる教材として本サイトで取り上げました。

 取り上げた4つの教材を比べてみると、英単語などの知識をしっかり学びながら聞き取る内容を理解するという大学受験に向けた総合的な対策として使えるのがイングリッシュアドベンチャー、聞いて話すということが苦手だったり、単語や文法の知識を勉強するといったことが苦手という人には感覚を複合させて学習できるロゼッタストーン、とにかく聞き取りをなんとかしたいという場合に英語に慣れるという点で有効なのがYouCanSpeak-α、スピードラーニングといった分類になると思います。

 また、これらの教材は費用が6~8万円程度なので3年間使うことや、塾などに通うことを考えればリーズナブルな価格といえます。

【教材の内容と効果の比較(単語・文法用教材)】
 大学受験において最も重要なのが英文読解ですが、ただ長文を読みまくっていくだけではなかなか読解力は向上しません。読み取るための単語力や文法力があってこそ正しい解釈ができるようになります。つまり、読解力を向上させる近道は語彙と文法の学習が効果的であるということです。

 そこで単語と文法の知識習得に役立つ教材として取り上げたのが、英辞郎 on the WEB Pro、英語学習塾 六単塾、ひたすら英文法、ゼロからはじめる英文法トレーニングです。

 英辞郎 on the WEB Proはとにかく収録している単語数が圧倒的で、例文やイディオムも豊富なので、調べているだけでかなり勉強になります。社会人になって久しい管理人も長年愛用しています。英語を日常的に使う人はほぼ利用しているのではないかと思うほど普及しています。無料で利用できるプランもあるので、かなりおすすめです。

 六単塾はメールでテキストが毎日届けられるので、毎日接することで必要なフレーズを自然に覚えていくことができる教材です。また、学習時間が1日10分程度となっているのも特徴です。

 ひたすら英文法は従来のの参考書などの教材での暗記中心の勉強方法から「何故こうなるのか」ということを徹底的に追及し、暗記ではなく理屈で理解することを目的とした教材です。塾での講義のようなDVD中心の学習が特徴です。

 ゼロからはじめる英文法トレーニングは英語をうまく話すようになるにはネイティブの英語を聞き続けたりするよりも基本となる英文法をしっかり押さえておくことが重要であるという考えに基づいていて、英文法に関する基礎的な内容を勉強した後で問題英文を読んで、問題に取り組む、そしてその解説を読んで復習するというシンプルな構成が特徴です。

いずれも市販の参考書にはない実践的な英語能力向上につながる内容になっています。また、費用は六単塾は3800円/月、ひたすら英文法はフルセットで約20万円(コースを選択可能で2000円から購入可能)、ゼロからはじめる英文法トレーニングが2万円弱です。ひたすら英文法はやや高めですが、必要なコースをうまく組み合わせればリーズナブルな費用で十分な効果が得ることが可能だと思います。

なお、スタディサプリENGLISHは、会話をしながら学習していくので、リスニングに加えて、スピーキングの訓練もできる教材になります。いわゆるオンライン英会話の教材ですが、通常の教材とは異なり、外国人講師とのマンツーマンレッスンではなく、ドラマ上のキャラクターとの会話シミュレーションなので、非常に気軽にレッスンできるのが特徴です。費用も月々980円なので、かなりとっつきやすいです。