子供のための家庭学習教材比較

幼児・小学生の家庭学習教材を比較しています。実際に使用した体験談や情報もお届けします。こどもちゃれんじ・進研ゼミ・Z会・天神などの情報が満載です。

■ 英語教材の評価(幼児向け)

【取り上げた英語教材】
 本サイトで紹介した英語教材について比較・評価してみます。
 英語教材の中には高価なものや、セールスがしつこいというものがありますが、本サイトで取り上げた英語教材は価格も比較的安く、セールスなどの勧誘もない教材です。

(幼児向け英語教材)
 ・こどもちゃれんじ English
 ・Worldwide Kids English
 ・天神English
 ・アルク エンジェルコース
 ・アルク abc DVDボックス
 ・パルキッズ


【教材内容の分類】
 英語教材の取り組み方で分類すると、CDやDVDを聴いたり見たりしながら発音や単語を覚えていく「音声・映像型」教材と英語玩具やCD・DVDを連動させて遊びながら学習していく「操作型」教材、さらにオンラインで会話ができる「オンライン型」に分けられると思います。

音声・映像型といえるのは
 ・アルク エンジェルコース
 ・アルク abc DVDボックス
 ・パルキッズ(キンダ―/プリスクーラー)
です。

 これらの教材の特徴はCDをかけ流してBGMのように何気なく聴き続けることやDVDの映像を通じた英語の体感により、幼児期の言葉を習得するのに最も適した期間の内に自然に英語の発音などの言語情報を無理なく身につけることを目的としているところです。

 特にパルキッズは3年間で日本語という複雑な 言語体系を簡単に身につけてしまう幼児の脳に特有のLAD(Language Acquisition Deveice)というシステムに着目して、毎日90分CDをかけ流すことを重視しています。

 この点ではアルク エンジェルコースも同様で、胎児の時期を含む幼児期にCDを毎日聴かせることが中心になっています。
 この他に、映像中心なのがアルク abc DVDボックスで、DVDを見ながら体ごと英語を体感できるという点が強みになっています。

 このようにいずれの教材も聴く・見ることが中心で、親にとっても負担が少なく、幼児にも無理なく英語に触れる環境を作ってあげられる利点がある一方で、どちらかというと受け身になりがちになる点と、本当に効果があるかどうかについては長い目で見ていく必要があるという面もあります。また、あまりテレビを見せたくないという方には映像中心の教材は向いていないかもしれません。

 次に操作型といえるのは
 ・こどもちゃれんじ English
 ・Worldwide Kids English
 ・天神English
です。

 これらの教材にもCDやDVDは含まれていますが、どちらかといえば学習の補助的な位置づけで、英語玩具や絵本などを通して英語に触れていくことが中心です。

 こどもちゃれんじ Englishでは英語の歌を奏でるウクレレやカードを差し込んでペンでタッチすると単語を話す、トーキングリピーターのようなものなど2か月毎にいろいろな教材が送られてきます。

 Worldwide Kids Englishはこどもちゃれんじ Englishの発展版といった感じで、語彙、聞く、話す、発音、会話といった英語学習に必要な要素をすべて網羅した内容の教材が特徴になっています。

天神Englishはパソコンを使った教材で絵や写真、音声との組み合わせで五感をフルに使って英語に親しむことができる教材で、子供が飽きない工夫、続けられる仕組みがふんだんに取り入れられていたり、幼児でもひとりでパソコンを操作して学習できるような工夫がなされていることが特徴です。

 このようにおもちゃで遊ぶ感覚で英語に触れる環境が作れるので、子供が能動的に取り組めます。能動的に取り組むということは、子供が自発的に英語玩具から発せられた英語の単語やセンテンスを真似して発音してみたり、自分の興味のあるイラストやテーマを選ぶことで長続きしやすいなどといった効果があると思います。
 さらに、子供が勝手に遊んでくれれば、親の負担も比較的少なく済みます(もちろん、親が一緒になって取り組めばより良く、学習できることは言うまでもありませんが)。

 一方で、学習するには操作が必要なので、赤ちゃんや2歳未満くらいの幼児には親が付いていてあげないと使いこなすには難しいと思います。また、おもちゃで遊ぶという要素はありますが、逆に飽きてしまったときに、どのように取り組ませるかという問題もあります。上記の音声・映像型であれば、子供が聞いているかどうかは別にして、英語に触れる環境自体は作ることができます。

 オンライン型といえる教材は、ここ最近TV電話ソフト「スカイプ」を使って外国人講師がマンツーマンで指導するオンライン英会話が数多く出てきました。英会話教室に通うことで心配されるデメリット(費用が高い、通学が面倒など)がなく、海外にいる講師によるマンツーマンの授業を自宅受講できるのがメリットですが、現時点で幼児向けというものはあまりないので、ここでは触れません。

【費用の比較】
 一方、費用ですが、高い順に並べると次のようになります。
1 Worldwide Kids English226,800円
2 パルキッズ(キンダ-/プリスクーラー)70,200円
3 こどもちゃれんじ English(年間)42,852円
4 アルク abc DVDボックス35,640円
5 アルク エンジェルコース31,320円
- 天神English非公開※

※天神Englishは料金体系が公表されていませんがやや高額の部類に入ります。

 取り上げた教材の中で高価なのが、Worldwide Kids English、天神Englishですが、ここでは取り上げなかったディズニー英語システムやセサミえいごワールドなどの大型英語セットの中では約20万円と他の教材のおよそ半分程度です。Worldwide Kids English以外の教材はいずれも10万円以下です。

 やはり、英語教材というと高価なイメージがあるのですが、Worldwide Kids English以外は比較的手を出しやすい教材です。英語だけに高い教育費を割くことができないと考えている方には助かる存在です。

 私(管理人)自身もこどもちゃれんじ Englishを長女にやらせていたのですが、費用が安い分、元をとろうとして子供に対してプレッシャーを与えなくていいかなと思っています。

 当然、高価な教材は英語を習得するためのノウハウや教材の量も豊富なので、まずは安い教材から始めて、子供の反応を見ながら高価な教材にチャレンジしていくのもいいかもしれません。

【学習の効果】
 ここで紹介した教材を使ってどれほどの効果があるかというと、それぞれの取り組み方によるところが大きいとは思いますが、本当に英語がしゃべれるようになるまでには時間がかかると思います。ただ、幼児期に英語に触れさせるということについてはいずれの教材も工夫が凝らされていると思います。

 私も、長女にこどもちゃれんじ Englishを受講させ始めたばかりですが、英語の発音や単語の習得という面ではわりと早く効果が出始めていると実感しています。あとはこれを継続させていくことと、本当に英語をしゃべれるレベルまでもっていくにはさらに何か必要ではないかとも感じています。


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