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コンデンサは何に使う?

【コンデンサは電気をためる】
 コンデンサは蓄電器ともいい、電気を蓄える電子素子として用いられています。 電気を蓄えること以外に直流電流を遮り交流電流を通すという目的でも使われます。

 また、電荷が貯まっている状態を1、貯まっていない状態を0として2進法でデータを記憶することもできます。 パソコンで利用されているメモリ(DRAM)などは無数のコンデンサが何重にも折り重なった構造になっています。

 構造は単純化すると、導体の平板2枚の間に 絶縁体をはさんだ構造であり、これに直流電圧を加えると 電圧に比例した電荷(電気エネルギー)が蓄えられます。この比例関係の係数(比例定数)となるのが 静電容量で、コンデンサがどれだけ効率的に電荷を蓄えられるかという能力を示す量です。

【コンデンサには整流機能もある】
 コンデンサに直流電流を流すと導体の平板の部分に電荷が蓄えられ、蓄えている途中では電流を流しますが、 蓄えるだけ蓄えるとそれ以上電流を通さなくなります。

 一方で交流電流を流すと電源の電圧が変化するためにコンデンサは充電・放電を繰り返し行い、 電源で発生する電流とコンデンサが放電・充電した電流と打ち消し合い、擬似的な抵抗 (容量性リアクタンス)を発生させます。

 この抵抗は交流電流の周波数に反比例するため、周波数が0である直流電流ではその抵抗が無限大と なって電流を通さなくなり、周波数の大きい交流電流ではその抵抗が0に近くなり、電流を通すわけです。

 高周波の交流電流だけ通して低周波や直流の電流は通さないという性質を利用してフィルター、 直流阻止といった整流や、コイルと組み合わせて電波を発振させる発振器に用いられます。 また、本来の電荷を蓄える性質を利用してノートパソコンや電気自動車などの蓄電装置にも用いられます。


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