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手形のしくみ

【手形を扱うには審査が必要】
 「不渡りとを出して会社が倒産した」ということをニュースなどで聞くことがありますが、 これは手形(正確には約束手形)という一種の有価証券のしくみで説明されます。 手形は振り出す側と受け取る側との信用関係を基にして成り立っています。

 例えばある焼肉屋が雑誌に広告を出したとします。広告の代金を広告業者に支払うのに手元に現金が なくても手形を広告業者に振り出せば代金の支払を何ヶ月かまで延ばすことができます。 つまり、手形とは「100万円の広告代金は3ヶ月後に支払います」 という約束した証文なのです。

 この手形を利用するにはまず取引先の銀行との間で当座勘定取引契約を結んで審査を経た後に 全国銀行協会連合会が制定した統一手形用紙を受け取る必要があります。

【不渡り2回で会社は倒産】
 手形を受け取った広告業者は3ヵ月後の支払期日まで焼肉屋からの入金を待つだけの余裕がない場合、 受け取った手形を現金化したくなります。手形を現金化するには手形の裏面に自社の名前などを書いて (裏書)、取引先のA銀行に持っていき、現金に換えます。これを手形の割引といいます。

 A銀行は支払期日が来ていないのでその日までの利息と手数料を取ります。3ヵ月後の支払期日 になるとA銀行は焼肉屋が取引しているB銀行から100万円を取り立て、B銀行は焼肉屋の当座預金口座から 100万円を引き落とすという形で代金の支払が完了したことになります。

 もし、支払期日に残高不足で口座から100万円が引き落とせないことを不渡りといい、 不渡りが2回あると、焼肉屋はB銀行との取引を停止されてしまい、倒産することになります。

 また、広告業者が銀行で割引をして現金化するのではなく、広告業者の支払先の会社などに対して 裏書した手形を渡すことで広告業者が支払いに使ったりもします。

このように手形は一度振り出されると、振り出し元の焼肉屋の知らないところへ転々と流通していきます。