北方水滸伝読本 替天行道<(たいてんぎょうどう)>

北方謙三 編著


 北方さんの大作『水滸伝』全19巻の副読本という感じの本です。この本の存在は知っていましたが、これまでなかなか読もうという気が起こりませんでした。しかし、掲示板で北方『水滸伝』の話題が盛り上がり、ちょっと手を出してみようかと思ったのが本書を読むきっかけになりました。

水滸クロニクル
――エッセイ&対談&書評

 雑誌等に掲載された北方『水滸伝』に関するいろいろな評論や対談記、それに著者自身のコメントなどを集めたものです。さすがに評論家の人などは私の感じていたこと(でうまく表せなかったことなど)をうまく文章にしてくれています。
いろいろと興味深いものが多いですが、[対談1]掟破りの『水滸伝』を語ろう(加藤徹/北方謙三)や[対談3]運命が梁山泊に微笑んだ(ムルハーン千栄子/北方謙三)などが面白かった。

年表
 これは、完全にネタバレの資料です。
 以下のように書かれているとおり、北方『水滸伝』全巻をまだ読んでいない人は読むべからず、です。

漢詩+装画
 カンシとカバーの好漢たちについて

 雑誌を読んでいない私にはよくわからなかったのですが、どうも雑誌連載時には各巻の冒頭に数行の内容紹介コピーが付いていたらしい。このコピーは編集者が書いていたらしいのですが、その由来を紹介しています。
 という感じで編集者の奮戦の模様が書かれていて面白い。
 ということで、1回目と2回目のリードのみですが紹介しましょう。(本書には全回分書かれていますので、興味ある方はどうぞ)
人物事典
 ということで、登場人物一人ひとりについてのメモが載っています。興味ある方は本書をお読みください。
盧駿儀(玉麒麟)/呉用(智多星)/公孫勝(入雲龍)/関勝(大刀)/林冲(豹子頭)/秦明(霹靂火)/呼延灼(双鞭)/花栄(小李広)/柴進(小旋風)/李応(撲天G)/朱仝(美髯公)/魯智深(花和尚)/武松(行者)/董平(双鎗将)/張清(没羽箭)/楊志(青面獣)/徐寧(金鎗手)/索超(急先鋒)/戴宗(神行太保)/劉唐(赤髪鬼)/李逵(黒旋風)/史進(九紋龍)/穆弘(没遮攔)/雷横(挿翅虎)/李俊(混江龍)/阮小二(立地太歳)/張横(船火児)/阮小五(短命二郎)/張順(浪裏白跳)/阮小七(活閻羅)/楊雄(病関索)/石秀(捹命三郎)/解珍(両頭蛇)/解宝(双尾蝎)/燕青(浪子)/朱武(神機軍師)/黄信(鎮三山)/孫立(病尉遅)/宣賛(醜群馬)/郝思文(井木犴)/韓滔(百勝将)/彭玘(天目将)/単廷珪(聖水将)/魏定国(神火将)/蕭譲(聖手書生)/裴宣(鉄面孔目)/欧鵬(摩雲金翅)/ケ飛(火眼狻猊)/燕順(錦毛虎)/楊林(錦豹子)/凌振(轟天雷)/蒋敬(神算子)/呂方(小温候)/郭盛(賽仁貴)/安道全(神医)/皇甫端(紫髯伯)/王英(矮脚虎)/扈三娘(一丈青)/鮑旭(喪門神)/樊瑞(混世魔王)/孔明(毛頭星)/孔亮(独火星)/項充(八臂那ダ:Unicode 5412)/李袞(飛天大聖)/金大堅(玉臂匠)/馬麟(鉄笛仙)/童威(出洞蛟)/童猛(翻江蜃)/孟康(玉旛竿)/候健(通臂猿)/陳達(跳澗虎)/楊春(白花蛇)/鄭天寿(白面郎君)/陶宗旺(九尾亀)/宋清(鉄扇子)/楽和(鉄叫子)/龔旺(花項虎)/丁得孫(中箭虎)/穆春(小遮攔)/曹正(操刀鬼)/宋万(雲裏金剛)/杜選(摸着天)/薛永(病大虫)/施恩(金眼彪)/李忠(打虎将)/周通(小覇王)/湯隆(金銭豹子)/杜興(鬼瞼児)/鄒淵(出林龍)/鄒潤(独角龍)/朱貴(旱地忽律)/朱富(笑面虎)/蔡福(鉄臂膊)/蔡慶(一枝花)/李立(催命判官)/李雲(青眼虎)/焦挺(没面目)/石勇(石将軍)/孫新(少尉遅)/顧大嫂(母大虫)/張青(菜園子)/孫二娘(母夜叉)/王定六(活閻婆)/郁保四(険道神)/白勝(白日鼠)/時遷(鼓上蚤)/段景住(金毛犬)/楊令

編集者からの手紙
 著者が担当編集者の山田氏に原稿を渡すたびに来たファックスを載せています。この山田さんというのは上の「カンシ」を書いている人で、なかなかウィットのある人とお見受けしました。
 ここに載っているものは私信の類で、本人はこのような形で公開されるとは夢にも思っていなかったのでしょうが、充分楽しませてもらえます。彼は原典の「水滸伝」にもかなり詳しいようで、両方読んだ人は腹を抱えて笑えるような文もたくさんあります。

 

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