塩野七生 『ローマ人の物語』の旅 コンプリート・ガイドブック

新潮45編集部・編
新潮社


 先日読んだ、『『ローマ人の物語』スペシャル・ガイドブック』と題名が似ていますが、内容・コンセプトはちょっと違っています。本書には「〜の旅」と書かれているように、『ローマ人の物語』を読んではまってしまい、ローマに行きたくなった人への旅行ガイドブックのようです。・・・って、ターゲットは私のこと?(笑)

 普通の旅行ガイドブックと同様、たくさんの写真や地図が載っていて、そして説明文には『ローマ人の物語』からの引用がされていますので、『ローマ人の物語』ファンの「現地に行ってローマを見たい病」をしっかりと悪化させてくれます。それに追加して『ローマ人の物語』の解説文みたいな章も付いていますが、こちらは蛇足かな。

本書の一番のウリでしょうが、「『ローマ人の物語』を歩く4コース」と題して現代のローマ市内を歩くガイドや、「もう一つ先の古代ローマへ」と題した上記以外の遺跡などを巡るガイドが載っています。この本を参考にして旅行できれば楽しいでしょうねぇ。 でも、2週間〜1ヶ月くらいかかりそう・・・

『ローマ人の物語』を歩く4コース
 ネロの黄金宮殿からカピトリーノの丘へ
 セルヴィウスの城壁からカリグラの競技場へ
 マルス広場からチルコ・マッシモへ
 ピラミデからアッピア街道

もう一つ先の古代ローマへ
 ローマ文明博物館
 モンテマルティーニ美術館
 オスティア・アンティカ
 トラジメーノ湖とカンネの古戦場
 アルバロンガとネミ湖
 ルビコン川
 カルタゴとザマ古戦場
 南イタリア巡り

 これ以外にも「普通の」ローマ観光案内やコラム、塩野さんへのインタビューなどが載っています。編集者の好みだと思いますが、ちょっと中途半端な感じを受けました。古代ローマを巡る旅行ガイドに徹したら、もっと私としては嬉しかったでしょう。でも、そんなことしたら売れない?(笑)

 

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