中高生のための家庭学習教材比較

中学生・高校生の家庭学習教材を比較しています。実際に使用した体験談や情報もお届けします。進研ゼミ・Z会・天神・英語教材などの情報が満載です。

■ 家庭学習の必要性1~学校の勉強だけで十分なのか?

【学校の勉強だけでは不十分】
 2012年度から完全実施された新学習指導要領に基づき、中学校、高校とも学ぶべき単元が増え、主要5科目では授業数が約1割増えました。

 2012年まで間は移行措置として数学と理科の授業数が増えますが、あくまで移行期間なので現行の指導要領の下での学習が基本になります。この状況では授業数は増えたとしても学ぶべき単元数も増えているので、全体的に十分な演習時間が確保できず、やや消化不良なような状態になります。

 したがって中学生の場合、学校での勉強をきちんとこなして高校入試を突破しても不十分なまま高校に入学することになります。このような状況では学校での勉強だけでは絶対的に学習量が不足しているので、家庭学習や通塾などといった形で補う必要があります。

 高校生にとっても状況は同じです。学ぶべき内容が増加したにもかかわらず、移行期間の間は特に必要な授業数は限られているため、必要な単元の内容を完全に習得するには家庭学習や通塾が必要になってきます。

 ただ、中学生とは異なり、大学入試の準備という観点では現行課程でも学校の授業だけで入試を突破するには十分とはいえないので、新学習指導要領が導入されなくとも学校とは別に勉強時間を十分確保することは必要です。

【中学生に求められる家庭学習】
 中学校では小学校で学ぶ内容とは異なり、各教科とも内容は抽象的かつ複雑になっていきます。きちんと理解して自分のものにしていくにはある程度の反復演習が必要になってきます。基礎的な演習問題を数多く解きながら、理解を深めるとともに入試に向けた実戦力・応用力を養っていくことが必要です。

 家庭学習で対応する場合には市販の問題集か本サイトで紹介している教材などを活用することが基本になると思います。特に通信教育の教材は市販の参考書や問題集で独力で勉強する方法と通塾の中間に位置し、独力での勉強で陥りやすい誤った理解をそのままにしてしまったりといったことを回避できると共に、通塾のわずらわしさがないことや自分のペースを保ちながらも、添削問題の提出期限があることでペースの目安を立てやすいと言ったメリットがあります。

 私(管理人)自身が中学生の頃、学校での授業内容とは別に応用問題などを市販の問題集で独学していたのですが、よく勝手な解釈で誤った理解をしてしまったりすることがよくありました。また、塾にも通っていましたが、塾で学んだ内容を自宅で塾のテキストや問題集を使って復習しなければならないので、結局は家庭学習をきちんとしなければ塾に通うメリットも薄れてしまいます。

【高校生に求められる家庭学習】
 高校生になるとますます家庭学習の必要性は高まります。大学入試では単に知識の量を問うばかりでなく、いかに知識を活用していくかということに重点が置かれますので、日頃から基礎をしっかりと身につけるとともに発想力や応用力を身につけるための実践演習を十分こなしていく必要があります。

 そのための方法としては中学生と同様に市販の問題集や通信添削などの教材を活用する方法と塾や予備校に通って志望する大学の対策を効果的に学んでいく方法があると思います。

 特に高校生の場合、塾や予備校に通う人の割合は多いことからも、大学受験に必要な内容を効率よく学んでいくには独学よりもいいことは事実だと思います。

 私は高校生および浪人時代にいずれの方法を実践しましたが、私には自分のペースでじっくり考えながら学習できる通信添削や市販の問題集を活用する方法が合っていたように思えます。私の場合は塾で学ぶ授業内容についていくことが結構負担になったこともあり、あまり理解できていないまま進んでいったため、基礎の積み重ねが不足していたと思います。

いずれにしても学校で学んでいく単元の内容を確実にしながら家庭学習で補強していくという方法が王道であることは間違いないと思います。いかにして日頃の家庭学習を習慣づけることができるかということが合否を分ける重要なポイントになると思います。


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