子供のための家庭学習教材比較

幼児・小学生の家庭学習教材を比較しています。実際に使用した体験談や情報もお届けします。こどもちゃれんじ・進研ゼミ・Z会・天神などの情報が満載です。

■ 中学受験にかかる費用

【補助学習費の実態】
 平成18年に文部科学省が実施した「子供の学習費調査」によると補助学習費(学校以外の学習にかかる費用)下表のような結果になっています。

     子供の年間学習費調査(単位:円)
家庭内学習費 家庭教師費等 学習塾費
公立 私立 公立 私立 公立 私立
4年生 14,300 37,971 11,583 34,058 69,657 225,043
5年生 16,298 38,051 17,076 50,199 92,892 319,314
6年生 15,314 37,089 25,387 >95,397 117,525 344,966

 こうしてみると中学受験をする児童の多い私立小学校の場合は学年が上がるごとに費用がかかっていくことが顕著になっています。特に6年生の学習塾にかかる費用は実に年間約35万円で一月当たりにすると約3万円です。私立の場合は授業料もあった上でのことなのでこれは結構な負担になると思います。

 公立小学校では学習塾に通う目的が補習であることも多く、同じ通塾でも中学受験用とはかかる費用が違ってきます。

【中学受験の費用】
コラム「家庭学習教材だけで十分か」にも書きましたが、中学受験の準備として通塾は大きなメリットがあるといえます。

 中学入試の問題を見れば分かりますが、中学受験の出題レベルは、小学校で習うレベルと比べ、圧倒的に難しくなります。各中学校とも出題範囲については建前上、学習指導要領の範囲内と学校説明会などでは答えるようですが、教科書レベルでないことは明らかです。

 そのため中学受験にはそれなりの準備が必要となり、家庭学習あるいは通塾などに費用がかかってきます。上の表はあくまで平均であり、通わせる学習塾によっては夏季・冬季講習、合宿、塾指定の鞄など文房具類、交通費、夜食代などさまざまな部分に費用がかかり、年間で100万円以上かかる場合もあるようです。

 このように学習塾に通って受験対策を行う児童がいる一方で、通信添削教材など家庭学習のみで準備する児童もいます。自分で計画を立てることができ、大手学習塾の模擬試験や夏季・冬季講習などをうまく利用しながら自分の実力を把握していければ、家庭学習でも十分準備ができると思います。

 いずれにしても子供に中学受験をさせる場合にはそれなりの費用が必要になってきます。よく教育は親としての義務であり子供に残すことのできる最大の遺産ということが言われますが、親自身の生活費を削ってまで子供の教育費にお金を費やすのは実際にはいろんな意味で厳しいと思います。

 子供の教育費にお金をかけることができなければできないなりに工夫の仕方はいくらでもあると思います。


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