子供のための家庭学習教材比較

幼児・小学生の家庭学習教材を比較しています。実際に使用した体験談や情報もお届けします。こどもちゃれんじ・進研ゼミ・Z会・天神などの情報が満載です。

■ 受験勉強はいつから始めるべきか

【始める時期は4年生から?】
 よく小学校4年生になると、そろそろ中学のことも考える時期だということが言われています。  学習塾でも4年生あたりから本格的に受験を意識した内容に入っていくところも多いと思います。

 本当に4年生から始めるのがいいのかというと、最近は特に少子化ということもあってか、学習塾や教材を扱っている出版会社なども、対象となる子供の年齢をどんどん引き下げているような印象を受けるので、必ずしも4年生から始めるのが適切だということではないと思います。

 単に、高学年になりそろそろ中学のことも親子とも意識し始める時期であることと、質量ともより本格的な勉強内容になることに合わせて、新たなスタートとして切り替えやすいというところではないかと思います。

 また、受験勉強の開始時期は志望校の難易度や子供の学力にもよるところが大きいこともあり、子供によっては少数派ながら、特に受験勉強をしなかったという子もいたりもします。

 ただ、目標が親子で共有できていて、早い段階から準備できる状態であれば、受験を意識した勉強を早い時期から取り組むことは効果的だと思います。やはり、意識しているのとそうでないのとは取り組み方も違いますし、何しろ時間がたっぷりあるので、あせらなくても計画的に勉強できるという意味では早くから取り組むのに越したことはないと思います。

 ちなみに本サイトでも紹介しているZ会では通信添削教材には珍しい受験コースを3年生から開講していて、6年生の7月までに授業で学ぶ全ての内容を終了させ、7月以降は受験対策に費やすようなカリキュラムになっています。

【あくまでも子供の意思を尊重】
 ここで気をつけないといけないのが、子供の意思をちゃんと理解しておくことです。

 4年生くらいの段階で、将来をどうするかということを子供と話し合って、受験することに決めたとしても、だんだんと自我が強くなっていく5、6年生の時期になってきて子供の考えが変わることもあるでしょうし、長時間の勉強がだんだんいやになってきたりすることもあると思います。

 親としては子供が一生懸命勉強して有名中学に行きたいと言えば、うれしくなるのでいろんなサポートをしてあげようという気になり、いつしか有名中学合格が親の願望に変わってくることもよく聞く話です。私も子供が「○○中学に受験して行きたい」と言えば、うれしくもあり、実際に合格でもすれば、誇らしくもなります。

 このような時に子供の気が変わって勉強しなくなったり、気は変わらなくてもなかなか成績が上がらなくて、はがゆくなったりすると、怒ってしまったり、言わなくてもいいことを言ってしまったりして、子供を傷つけてしまうことがあります。
 また、私にも経験がありいつも反省しているのですが、親が勉強を見てあげていたりすると、なんでこんなことが分からないんだと思って、ついついカッとなってしまったりすることもあります。

 これでは子供の意欲も低下しますし、何しろ親子関係がギスギスしてしまい、子供の成長や中学受験にとっていいことは何もありません。

【子供の納得感が重要】
 個人的には受験勉強を始める時期は子供がその気になったときが最適で、仮にどうしてもこの中学でなければだめだというような志望校でなければ、それが6年生の秋であっても、それから一生懸命勉強して間に合うレベルの中学を受験すればいいのではないかと思っています。

 私(管理人)自身も中学受験を二十数年前に経験しましたが、塾に通いだしたのは6年生になってからで、夏までは野球ばかりしていたので、本当に勉強に時間を費やし始めたのは夏休みになってからでした。結果的には第一志望は不合格で第二志望の中学に行くことになりました。
 でも、そのときは夏に大会があって、どうしても勝ちたかったので、第一志望に不合格であってもあまり悔いはありませんでした。

 結果がどうあれ、子供自身が勉強時間を削って友達との遊びを優先するにしても、そのことに納得できてればいいのではないかと私の実体験からは思います。

 子供の本心を理解してあげて、常に軌道修正してあげるくらいの余裕が親としては欲しいものです。

⇒ その他コラムはこちら