子供のための家庭学習教材比較

幼児・小学生の家庭学習教材を比較しています。実際に使用した体験談や情報もお届けします。こどもちゃれんじ・進研ゼミ・Z会・天神などの情報が満載です。

■ 学習塾の種類

【学習塾の種類】
学習塾は分け方によっていくつか種類があります。
まず、通う目的で分けると、
・補習塾
・進学塾
・総合塾

塾の形態で分けると、
・授業型
・個別指導型
・自習型

に分類できます。

【各塾の特徴】
 通塾目的での分類した塾ごとに特徴をみていきます。
 進学塾は学校の授業がきちんと理解できている子供がさらに上を目指して通う塾で、受験対策である場合が多くなります。進学塾では学校のカリキュラムに入ってないことを習うため、その内容はかなり高度で、中学生レベルの内容にまで踏み込んでいるところもあります。受験目的であるため、合格するための効率的な勉強法に関するノウハウや志望校の情報など、個人ではなかなかわからない部分まで教えてもらえます。

 ただ、入塾にはテストがあることがほとんどで、一定のレベルでなければ入ることはできませんし、1クラス数十人規模なので、個人個人の指導はあまりなく、子供自身で授業の内容についていくための努力が必要になってきます。

 補習塾は比較的、勉強苦手な子供が学校の授業を理解し、その内容についていくことを目的としています。そのため、授業は学校で使っている教科書に沿って進められ、その進み具合も学校と同じくらいの速さです。進学塾と異なり、先取り的な内容や教科書の範囲を超える内容は行いません。

 個人経営の地元密着型で少人数制の場合が多いので、割と個人個人に合わせて指導をしてくれます。

 総合塾は大手の塾に多く、補習クラスから受験クラスまで、さまざまなレベルのクラスが用意されていて、最初は補習目的で通っていても、子供の理解が進めば、受験クラスに移行するなど、子供のレベルに合わせやすいことが特徴です。

 また、塾の形態での分類をみてみると、授業型は塾独自のカリキュラムで勉強を進めタイプで、最も多いタイプの塾です。  個別指導型は子供のレベルは様々で、自分がやりたい勉強ができるところが特徴で、中には進学塾の補習のために活用している場合もあります。
 自習型は公文式に代表されるタイプで、勉強の場を提供し、子供自身が自分でどんどん進めていくタイプの塾です。

 私(管理人)は大学生のときに目的分類では総合塾、形態分類では授業型と個別指導型の塾で講師のアルバイトをしていました。アルバイトの講師なので、教える内容は補習が中心でした。個別指導型の塾や、総合塾の補習クラスの講師は大学生が大半です。

【通塾にかかる費用】
 進学塾と総合塾は授業料が約2~3万円/月、補習塾は1~2万/月くらいが一般的な相場で、授業料の他にテキストやテストなどの教材費が加わります。進学塾と総合塾の場合は春休み・夏休み・冬休みに特別講習や合宿などがあり、これが5~15万円/年くらいになります。

 年間でみると最低でも12万円くらいはかかり、トップクラスの中学を受験しようとする場合は50~60万円くらいは必要になってきます。

 以上のような塾はいずれも授業型にあてはまりますが、授業型以外の個別指導型や自習型は上記の補習塾の費用と同等かそれよりも安い場合が多くなります。

【通塾の実態】
 ベネッセ教育開発センターにより2006年に実施された学習基本調査(小学5年生2726人へのアンケート調査)によると、小学生の36.5%が塾に通っていて、その内訳は補習塾15.2%、進学塾14.3%、英語塾などその他の塾5.9%となっていて、補習塾と進学塾が同程度となっています。ただ、大都市では塾に通う割合が51.6%で補習塾の14.1%に対して進学塾が30.5%と、進学塾に通う割合が大きくなる傾向になっています。
 ベネッセが実施した別のアンケート(小学校就学前-小学6年生966人対象)でも、塾に通っている子供の割合は全体で34.5%と同程度です。

 学年別にみると、通塾の割合は小学校4年生から増え始めていて、補習塾と進学塾の内訳では、学校3年生までは学校の授業を補う補習塾、小学校4年生から6年生にかけては進学塾に通う子供の数が伸びていて私立中学受験への準備する様子を反映した結果となっています。

 さらに、全科研(ポピー)の調査(小学生4-6年生4240人対象)でも、学習塾は小学生で4人に1人、6年生になると2人に1人はなんらかの学習塾に通っているという結果が出ています。

 通塾の回数はベネッセの学習基本調査では、週2回が最も多く40.4%、続いて週3回の23.2%となっています。
 全科研の調査(小学生4-6年生4240人の内、通塾している小学生1066人対象)では週2回が37.7%、週1回が20.0%、週3回が18.3%となっています。

 1回当たりの通塾で学習する時間については、ベネッセの調査によると補習塾では1時間程度が最も多く44.0%、続いて2時間程度が38.6%となっています。進学塾では3時間程度が44.2%、4時間以上が25.2%となっていて、進学塾ほど学習時間は長くなる傾向にあることが分かります。



⇒ その他コラムはこちら